ビタミンCはどのくらい必要?
厚生省の日本人の食事摂取基準2010年版によると、ビタミンCの1日推奨量として男女関係なく、成人の場合は100mgと言われています。
ビタミンCが不足すると、肌の衰えや風邪を引きやすくなり、また約4倍老化が進むと研究発表が出ています。エイジングケアを目指す女性はもちろんのこと、喫煙者、お酒を飲む方、ストレスが溜まっている方などはビタミンCが不足しがちのため、毎日の生活で上手にビタミンCを摂りましょう。
ご存じでしたか?タイプ別のビタミンCの摂取量
◆喫煙者
タバコを1本吸うことでビタミンCが25mg失われるため、喫煙者の血液中のビタミンC濃度は非喫煙者の2分の1くらいであるとも言われています。通常に比べて喫煙者はもちろんのこと、喫煙者の周りにいるだけでもビタミンCは消費されますので、ビタミンCの摂取量を多く摂ることが必要です。
◆妊婦
赤ちゃんの壊血病を防ぐために通常の摂取量100mgに+10mg、つまり110mg摂ることを勧められています。
◆授乳婦
推奨量は通常の摂取量100mgに+50mg、つまり150mg摂ることを勧められています。
ビタミンCを上手に摂るには?
ビタミンCは体内での貯蓄量が決まっているため、一度に大量に摂取しても体外に排出されることから、定期的に摂取することが必要です。
また、ビタミンCを空腹時に摂取すると吸収速度が速くなり、反対に満腹時に摂取すると吸収が続きます。量を比較すると満腹時の方が空腹時の1.6倍ぐらい吸収されます。
そのため、ビタミンCを摂るなら満腹時がお勧めです!
野菜やサプリメントを活用しよう
野菜・果物編
ビタミンCの推奨量は1日100mg。
例えば、果物ならどのくらい摂ればいいのでしょうか?
果物 | ビタミンC含有量 | 食べる目安量 |
---|---|---|
レモン | 100mg | 一個 |
柿 | 70mg | 一個 |
イチゴ | 62mg | 小粒10粒 大粒7~8粒 |
※文部科学省 五訂増補日本食品標準成分表 参照
他にも、アセロラや赤ピーマン・じゃがいも・ブロッコリー等にもビタミンCは含まれていますので、バランスよく摂ることが大切です。また、果実や野菜によってはビタミンCだけではなく、身体に良い栄養素も一緒に摂れるため、毎日の食生活に欠かせません。
ただし、ビタミンCは水や熱、酸素に弱く、調理の際に失われていきます。そのため、洗わずに生で食べれば問題ありませんが、大抵の場合、果実や野菜が持つビタミンCをそのまま摂ることは難しいため工夫が必要です。
★しっかり摂るためのポイント★
果実や野菜等を調理の際に洗いすぎや茹ですぎによってビタミンCを失います。
なるべく、新鮮なものは生で食べてくださいね。
また、冷蔵庫での長期保存はビタミンCを失いますので注意が必要です。
サプリメント編
今ではビタミンCの需要が高く、サプリメントやドリンクタイプ等が店頭やネット上にて販売されています。
朝の忙しい時などドリンクタイプは一度で1日の摂取量を手軽に摂ることができます。しかし、すぐに体外に排出されてはせっかくのビタミンCが失われてしまいます。
こまめに摂取するならサプリメントがお勧めです。
粒タイプやカプセルタイプなどを1日に分けて飲むことができます。
★しっかり摂るためのポイント★
食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを守り、足りない部分はサプリメントを活用しましょう。
ビタミンCは大量に摂取すればいいの?
通常、ビタミンCは過剰摂取しても消化管からの吸収率が低下して体外に排出されます。ただし、一度に大量に摂りすぎた場合は吐き気や下痢、腹痛などの胃腸に影響があると言われています。
ビタミンCはエイジングケアや健康のためにも、1日の摂取量を分けて上手に摂りましょう。