カムカムとは?
カムカムは、ペルーアマゾン原産のフトモモ科の植物です。学名は ”Myrciaria Dubia”と言います。ペルーアマゾンの川辺や湿地、湖の周りに多く自生しています。
このカムカムの実は、“世界中の植物の中で、もっとも多くビタミンCを含む”といわれています。1粒の大きさは10g~20g、色は濃い赤や紫色です。
一般的に収獲時期は12月~3月に行いますが、 カムカムは収穫すると痛みやすく、すぐ鮮度が落ちてしまいます。その為、ペルー国内でも流通がほとんどなく、あまり知られていません。
しかし、近年では、ビタミンCの含有量が多いことから世界的にも脚光を浴びるようになりました。
カムカムの歴史
ペルーアマゾン地域は、世界有数のコカインの原料“コカ”の栽培の産地として知られていました。コカインは密業者によって海外へ流出し、世界問題にも発展しています。
そこで政府は、1990年ごろから、“コカ栽培からではなく別の手段で収入を得る方法”としてカムカムを植え始めました。ペルーの基幹農作物として輸出できるよう、現地農民達にむけて積極的にカムカムの栽培を奨励しています。
近年、日本でもカムカムのサプリメントを初め、大手メーカーがジュースを販売したりとコンビニでもカムカム製品を見かけるようになりました。ますますカムカムの人気は上昇していく傾向にあります。
現地の人々にとってのカムカム
カムカムは、産地プカルパの人々にとっても新しいフルーツです。
最近までは、「見たこともない」、「食べたこともない」というところが実際の話なのです。
最近になり、プカルパにおいてもビタミンCが多いフルーツだと認識されてきました。味や色が注目されて人気が出始めています。
主にジュースとして愛飲されていて、市場などでも販売されています。しかし、地元の人々にとっては、まだまだ高級フルーツなのだそうです。
また、ペルーの首都リマでもカムカムの人気は高まりつつあります。
ジュースよりも、カムカムのカクテルとして、特に女性に人気があるようです。
カムカムの鮮やかなパッションピンク、世界一の果実と言われるビタミンC含有量、そして、きわめて高い抗酸化作用が女性に人気の秘訣なのかもしれません。